フェルディナンド・カルッリ「3 つの協奏風三重奏曲 作品 103~第 3 番 ト長調」、アントニオ・ヴィヴァルディ「トリオ・ソナタ 作品 1-12.RV63[ラ・フォリア]ニ短調」
・フェルディナンド・カルッリ:「3 つの協奏風三重奏曲 作品 103 ~ 第 3 番 ト長調」
00:30~ 第 1 楽章「モデラート」
08:03~ 第 2 楽章「ラルゴ」
14:42~ 第 3 楽章ポコ・アレグレット
フェルディナンド・カルッリは、1770 年イタリア・ナポリで生まれ、1841 年フランス・パリで亡くなったギタリスト兼作曲家。ギターより先にチェロを習得し、後にほぼ独学でギターを習得した。当時ギター演奏家としても人気を博し、パリに移住してからも演奏以外にも教育者としても活躍した。作品はギター独奏曲、ギター二重奏曲、ギターを含んだ室内楽、ギター協奏曲、ギター教本と多岐にわたり、失われた曲を含めると 400 曲以上とも言われている。
「協奏風三重奏曲 作品 103」は、1814 年頃に出版された 3 つの楽章からなる作品。ヴァイオリン、ヴィオラ、ギターのための珍しく貴重なオリジナル作品。それぞれの楽器の技巧を凝らしたこの作品は、時には対話のように旋律を奏で、時には一緒にハーモニーを響かせたりする名作。
(19:33~ コメント)
・アントニオ・ヴィヴァルディ:トリオ・ソナタ 作品 1-12、RV63「ラ・フォリア」ニ短調
アントニオ・ヴィヴァルディは、1678 年イタリア・ヴェネツィアに生まれ、1741 年神聖ローマ帝国(現オーストリア)・ウィーンで亡くなったバロック時代を代表する作曲家。 理髪師である父親からヴァイオリンを学び、演奏家、作曲家として活躍する一方、キリスト教の司祭も務めていた。ヴァイオリンなどの弦楽器を主とした協奏曲、室内楽のほか、オペラや宗教曲なども作曲しており、実に 800 曲以上の作品を残したと言われている。 ヴィヴァルディの作品は、20 世紀に再評価されるまで殆ど演奏される事は無かった。特に有名な『ヴァイオリン協奏曲「四季」』も 1950 年代の初レコーディング以降、より知られるようになった。
『トリオ・ソナタ 作品 1-12、RV63「ラ・フォリア」ニ短調』は、ヴァイオリン 2 本と通奏低音のために作曲された変奏曲。ヴィヴァルディ以前も以後も、ルネッサンス時代から現在に至るまで「ラ・フォリア」を主題とした変奏曲は数多く作られてきた。「ラ・フォリア」は、15 世紀末にスペイン、またはポルトガルが起源とされた 3 拍子の舞曲。曲想は、賑やかな舞曲から段々と哀愁を帯び、ゆったりとした曲に変化してきた様である。
制作者 | JS 文化フォーラム合同会社 |
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プロフィール | 軽井沢アマデウス・バンド 尾尻雅弘(ギター)、杉原桐子(ヴァイオリン)、田中美恵子(ヴィオラ) 2014 年に結成された「軽井沢アマデウス・バンド」は、長野県出身、在住者からなるクラシック音楽を中心としたアンサンブル集団。そのレパートリーは、ルネッサンス、バロック音楽から 20 世紀の音楽まで多岐にわたり、活動の場を県内を中心に広げている。 これまでに軽井沢・追分宿の NPO 法人「油やプロジェクト」後援による『モーツァルト「魔笛」「フィガロの結婚」ギター室内楽集』、ビートルズのカバー・アルバム『ビートレリアナス』の 2 枚の CD をリリースする。 JS 文化フォーラム合同会社(映像、録音、音響、照明、舞台、制作等) 島田正夫(映像・制作)、金子員素(録音)、藤井博行(音響)、真次明美(メイク)、坂口 太(舞台・照明・進行) 特定非営利活動法人 JS 文化フォーラム(会場管理及び提供、協力) JS文化フォーラム音楽広場 |
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