西洋の薫り~宮沢賢治絵本原画展
- 2024.10/4(金)〜1/20(月)
- 絵本美術館&コテージ 森のおうち
おかげさまで今年、当館は開館30周年を迎えました。当館がその精神世界を指針にしている宮沢賢治作品の今年の展示として、「西洋の薫り~宮沢賢治絵本原画展」を開催致します。
宮沢賢治が生前に出版した書籍はたったの2冊。今年は、その詩集(心象スケッチ)『春と修羅』と、童話集『注文の多い料理店』の発刊から100周年を迎えました。
そこで、宮沢賢治作品の絵本シリーズをライフワークとして出し続け、2003年には花巻市などが出す宮沢賢治賞を当時、絵本作家として唯一受賞している小林敏也の『画本宮澤賢治 注文の多い料理店』、『黄いろのトマト』の2作品の絵本原画全点や資料を展示いたします。
また、詩人アーサー・ビナードが、言葉の裏にある文化や宮沢賢治の世界観、造語の響きを壊すことなく訳した賢治作品の英訳に、アニメーション作家・絵本作家の山村浩二が、動きを感じさせる構成で絵を展開する、賢治作品の絵本としては新たな試みのコラボレーション作品『雨ニモマケズ Rain Won’t』『やまなし Mountain Stream』の2冊の絵本の原画全点を展示致します。
この2作品の原画が同時に掛かるのは本展が初めてとなります。
関連イベント
アーサー・ビナード講演会 「いよいよもってクラムボンが怪しい!」
アメリカ生まれの詩人が賢治の世界的造語術を語ります。
日時|2024年12月1日(日)受付開始13:00 開演13:30(15:30に終了後サイン会)
場所|絵本美術館 森のおうち
参加費|3000円、小学生1500円(美術館観覧料込)
定員|50名(要予約)
お申込|お電話にて(TEL0263-83-5670/受付時間10:00~16:00)
アーサー・ビナード(Arthur Binard)●プロフィール
詩人。1967年、アメリカのミシガン州に生まれ、五大湖に囲まれて育つ。
たびたび釣りに出かけ、川と湖の生き物に魅せられる。
高校生のころから詩を書き出し、ニューヨーク州コルゲート大学で英文学を学ぶ。
卒業と同時に来日、日本語でも詩作を開始。
2001年に第一詩集『釣り上げては』(思潮社)が中原中也賞に選ばれる。
『日本語ぽこりぽこり』(小学館)で講談社エッセイ賞、
『ここが家だ ベン・シャーンの第五福竜丸』(集英社)で日本絵本賞、
『さがしています』(童心社)で講談社出版文化賞絵本賞、
『左右の安全』(集英社)で山本健吉賞、
『ドームがたり』(玉川大学出版部)で日本絵本賞を受賞。
翻訳絵本にエリック・カールの『ありえない!』『ホットケーキできあがり』(ともに偕成社)、
ドン・フリーマンの『ダンデライオン』(福音館書店)、
ボブ・ディランの『はじまりの日』(岩崎書店)、
モーリス・センダックの『父さんがかえる日まで』(偕成社)などがある。
2012年に広島文化賞、2017年に早稲田大学坪内逍遥大賞の奨励賞、
2020年に谷本清平和賞、2022年には登和Futurist賞を受賞。
創作紙芝居『ちっちゃいこえ』が五山賞特別賞に選ばれる。
ラジオの仕事も多く、2021年に日本民間放送連盟賞グランプリを受賞。
文化放送では「アーサー・ビナード ラジオぽこりぽこり」が毎週金曜日20:00に放送される。
【展示作品】
展示作品】
『雨ニモマケズ Rain Won’t』
『やまなし Mountain Stream』
(以上、宮沢賢治/文、アーサー・ビナード/英訳、山村浩二/絵、今人舎)
『注文の多い料理店』(好学社)
『黄いろのトマト』(パロル舎版)
(以上、宮沢賢治/作、小林敏也/画)
開催期間 | 2024.10/4(金)〜1/20(月) |
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開催時間 | 9:30〜17:00(最終入館16:30)※12月~2月 9:30~16:30(最終入館16:00) |
休館日 | 木曜日ほか(主催者HPをご確認ください) |
会場 | 絵本美術館&コテージ 森のおうち |
Website | http://www.morinoouchi.com/exhibition.html |
料金 | 大人 900円 小・中学生 500円 3才以上 250円 3歳未満 無料 (ベビーカーでご入館いただけます) |
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会場 | 絵本美術館&コテージ 森のおうち |
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住所 | 安曇野市穂高有明2215-9 |
電話番号 | 0263-83-5670 |
休館日 | 木曜日、水・木曜日(2月のみ)、展示替えの為の臨時休館あり、GW・8月のお盆の週、年末年始は無休(HP参照)、1月上旬から連続休館あり |
Website | http://www.morinoouchi.com/ |